日本菌学会関東支部 第28回シンポジウム
「見えない(見えにくい)生物の多様性を探る:様々なアプローチで迫る多様性解析」

平成25年11月10日

日本菌学会関東支部会員各位

日本菌学会関東支部
会長 小野 義隆


日本菌学会関東支部
第28回シンポジウム開催のご案内

拝啓

 晩秋の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。日本菌学会関東支部の第28回シンポジウム『見えない(見えにくい)生物の多様性を探る:様々なアプローチで迫る多様性解析』を下記の通り開催いたしますので、ご案内いたします。

 菌類を代表とする微生物は、我々が地球上の生物多様性を把握する上で、最後の砦と言えます。目に見えない、もしくは非常に見えにくい生物を相手にするので、その大変さは容易に想像できます。それは、生活環の一部で肉眼による確認が可能なキノコの仲間であっても例外ではありません。そのため、地球上に少なくとも150万種いると推定されている菌類のうち、記載され名前の付けられている菌類は10万種程度です。1年間に記載されている菌類の新種の数が1200種程度であることを考えると、地球上の全ての菌類を記載し終わるまでには、あと1000年以上かかってしまうことになります。

 このような異常とも言えるほどの多様性を示す菌類およびその他の微生物の全容を把握するためには、これまでの伝統的な分類学に加えて、新たなアプローチによるブレークスルーが必要になってくることでしょう。今回演者のみなさんには、様々なアプローチで微生物多様性の解明にせまる面白さ・難しさについて紹介してもらいます。対象とする生物群も、キノコ・菌根菌・植物内生菌・藻類など、非常に多岐にわたり、興味深い話題ばかりです。このシンポジウムが、菌学研究者や学生が微生物の多様性に対して興味を持ち、かつ学会内外の専門家とも盛んに交流する機会になればと思います。

 貴重な機会ですので、是非ご参加ください。シンポジウム終了後は懇親会を予定しております。こちらもふるって御参加ください。参加申し込みは下記まで、郵送またはe-mailでお願いいたします。なお、e-mailの場合は、申込用紙にならって必要事項をご連絡ください。

敬具

タイトル: 「見えない(見えにくい)生物の多様性を探る:様々なアプローチで迫る多様性解析」
日 時: 2013年12月14日(土) 13:30-17:50
場 所: 国立科学博物館 地球館3階「講義室(スタジオ)」 (東京都台東区上野公園7-20)

LinkIconhttp://www.kahaku.go.jp
      ※JR上野駅・公園口より徒歩5分
      ※一般の入口より入館料をお支払いのうえご入館ください。
参加費: 2,000円(日本菌学会関東支部会員および学生) 3,000円(非会員)
懇親会費: 5,000円(一般)、2,000円(学生)

申込先: 〒305-0005 茨城県つくば市天久保4-1-1 国立科学博物館 植物研究部 
      保坂 健太郎 
      Email: khosaka@kahaku.go.jp (@を半角にお直しください)
      申込期限: 2013年12月9日(必着)

予定プログラム(12/9 update):
13:30-13:40 日本菌学会関東支部会長あいさつ
13:40-13:50 イントロ・趣旨説明
13:50-14:35 岡根泉(筑波大学)「植物内生性クロサイワイタケ科菌類の多様性と地理的分布」
14:35-15:20 奈良一秀(東京大学)「地中の菌根菌の多様性:熱帯や冷温帯の様々な森林を見て」
15:20-15:50 コーヒーブレーク
15:50-16:35 山口晴代(国立環境研究所)「直径3ミクロンの小さな真核藻類の多様性研究」
16:35-17:20 宇野邦彦(国立科学博物館)「メタゲノム解析における次世代シーケンサの有用性」
17:20-17:50 総合討論
17:50 閉会あいさつ
18:00-19:30 懇親会(国立科学博物館レストラン・ムーセイオン)

日本菌学会関東支部第28回シンポジウム参加申込書

印を付けてください。
□ 会員   □ 非会員
□ シンポジウムに出席します   □ 懇親会に出席します

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