令和5年度年次大会 報告

日時: 2023年4月28日 13:05-16:20
場所:三菱ケミカル株式会社 Science & Innovation Center 本棟1F大会議室
参加人数: 33名

 
 
 令和5年度年次大会は、新型コロナウイルス感染症への対策を十分に行いながら、三菱ケミカル株式会社 Science & Innovation Centerにて対面により開催しました。年次総会、話題提供講演および一般講演が行われました。

 話題提供講演では、阪本剛先生(三菱ケミカル株式会社 Science & Innovation Center, Biotechnology Laboratory)による「三菱ケミカルにおける微生物を活用するバイオモノづくり-これまでと今後の展望-」という演題でご講演いただきました。三菱ケミカル社における時代にあわせた微生物によるバイオモノづくりの技術開発の変遷や、これからのカーボンニュートラル社会に向けた取り組みや課題を分かりやすくご説明いただきました。

 一般講演では以下の4題の発表がありました(タイトルと発表者のお名前を示します)。
1)小房子嚢菌が産生する生理活性物質の探索と有用乾燥標本の子実体からの遺伝子同定の試み(東邦大学看護学部 三川隆)2)酒匂川で採集されたAntocha属 (ガガンボ科) 幼虫寄生性Smittium属菌(森林総合研究所森林昆虫研究領域 佐藤大樹)3)日本産菌寄生性ケカビ目菌(筑波大学MSC菅平高原実験所 出川洋介)4)『新・入生田菌類誌』のご紹介(神奈川県立生命の星・地球博物館 折原貴道)以上。

 講演会に先立って行われた年次総会では、令和4年度の活動報告および令和5年度の活動計画が報告・承認されました。また、役員の改選についても承認いただき、第19期の運営体制がスタートいたしました。

 勝本賞については、昨年度延期された第8回授賞者が安藤勝彦選考委員長より発表され、勝本賞谷口雅仁氏、優秀賞杉本泉氏、佳作村川功雄氏が選出されたことが報告され、受賞式が執り行われました。

 最後に、参加者全員で集合写真と、希望者による三菱ケミカル社ショールーム見学が行われました。

 懇親会は青葉台駅前レストランにて行われました。久々の開催となりましたが、多くの方にご参加いただき有意義な意見交換の場となりました。
今大会は久々の対面開催と平日開催にもかかわらず33名のご参加を賜り、盛会のうちに終了致しました。今後も、菌類に関する多様な話題・研究成果を発表し、情報を交換する場として、また、学生さんの学会発表のファーストステップの場として関東支部年次大会をご活用いただけましたら幸いです。

 最後に、ご参加いただいた皆様、演者の皆様、会場準備にご協力いただいた皆様に深く御礼申し上げます。

年次大会担当幹事 関本 訓士・山口 薫

総会1

勝本賞1

勝本賞2

勝本賞2

勝本賞2

勝本賞2

勝本賞2