第18回 菌類観察会報告

日時: 2004年10月10日(日)-11日(月)
観察会・鑑定会場: 東京大学農学部千葉演習林 (千葉県天津小湊町)
共催: 千葉菌類談話会
参加: 両会合わせて80名
採集品: 約100種類

 10月10(日)~11日(月・祝)、2004年度菌類観察会を千葉菌類談話会と共催で行いました。

 千葉菌類談話会と共催で、東京大学農学部千葉演習林(千葉県天津小湊町)にて菌類観察会が行われました。受付は10日16:00から18:00までそれぞれの会ごとに行ないました。台風性の大雨により道路事情が心配されましたが、思いの外キャンセルも少なく、観察会には両会合わせて総勢80名(宿泊参加40名、一日参加40名)ほどが参加されました。

 10日は清澄寺宿坊にて、ほぼ40名全員で懇親を兼ねた夕食を摂り、その後は深夜に及ぶまで親交を暖めました。両会ともに熱心な会員が多く、菌類談義はいつになっても尽きることなく、追加のアルコールもほとんど無くなるほどでした。

 初日の日中に、服部 力幹事と根田 仁さんの二人で翌日の観察コースに案内の印を付けてまわりました。コースを歩いて戻った服部幹事から、例年よりもヒルが少ないとの情報を得て、参加者一同ややほっとした様子でした。

 11日は千葉菌類談話会の一日参加の会員が40名ほど加わり、総勢80名ほどで観察に出発しました。前日までの雨で、少ないはずのヒルがうようよしており、きのこ観察も上の空で、早々に鑑定会場に戻ってきた姿が目立ちました。ほとんどの人が作業場に入る前に体のヒルを落とさねばなりませんでした。

 午後から演習林内の施設で鑑定を行いました。鑑定会場には100種類ほどのキノコが並びました。同定作業は、根田 仁さん、出川洋介さん、安藤洋子さん、細矢 剛幹事、服部 力幹事が行ない、後藤康彦さん、吉田幸二さんにも協力していただきました。千葉菌類談話会の吹春幹事は、夜を徹して採集されたきのこの標本作製、リスト作成をしてくださいました。ありがとうございました。

 今回の観察会は千葉菌類談話会との共催ということで、東京大学農学部演習林の全面的な協力の元に行われました。東大の大塚さん、根上さんには多大なる御尽力を頂きました。また、軟質菌の同定には安藤洋子さんにお世話になりました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

担当幹事 服部力、浅井郁夫