平成28年11月吉日

日本菌学会関東支部会員各位

日本菌学会関東支部
会長 小野 義隆


平成28年度国立大学法人茨城大学・日本菌学会関東支部共催 公開講座の開催について

講座の趣旨とねらい

 地球上の生き物は相互に競争しあい依存しあいながら共棲している。生きた植物を生活の場とし、植物から生活に必要なものを取る菌類(真菌と真菌様の生活様式を持つ多用な生物)は、人間の経済的、社会的利益から見ると損害をもたらす病原菌とされてしまうが、多様な自然の生態系のなかでは、他の生物とともに、それらの形成、発達、維持に大きな役割を果たしている。

 この講座では、日常生活のなかで見出される菌類による植物の病気に注目し、菌類を分離・培養するとともに、植物体内での生育の様子や胞子形成の方法を顕微鏡観察によって探る。これらの観察を通して、自然の中での真菌のはたらきを実感をもって理解するとともに、中学校3年生の理科「生物と環境−自然界のつり合い」での教材開発に資することを目指す。



講座の日程と内容

講師:茨城大学教員、日本菌学会関東支部所属菌学研究者

受講者数:10人、小中学校教員あるいは小中学校理科に興味がある人が望ましい

日程:2016年12月3日(土)

9:00-12:00 真菌ー菌類の生物界での位置づけと特徴(中学校で学習する生物の仲間との関係)(講義)

  •     真菌ー菌類の種類と見分け方(講義)

13:00-16:00 顕微鏡の使い方(実習)

  •     植物に寄生し病気を起こす菌類(実習:観察)

募集期間:9月1日から(申込完了)