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一般社団法人 日本菌学会 - The Mycological Society of Japan

日本産菌類のチェックリスト

日本菌学会データベース委員会

菌類は昆虫に次いで地球上二番目に多様で多くの種数を擁するとともに,多くの未記載種が含まれる分類群である.全地球的な規模で生物多様性情報についての関心が高まる中で,菌類についての情報をまとめておくことがきわめて重要であることは想像に難くない.

日本産菌類については,2008年までに報告された種については,「日本産菌類集覧」(勝本 2010)に収載され、日本菌学会関東支部のご協力のもと「日本産菌類集覧データベース(~2008)」[以下、本データベース]として公開されていた.

本データベースを国際的に利用可能にするためには、菌類の生態を理解する上で重要な要素であるホスト(基質)が国際標準である学名に翻訳されている必要がある。残念ながら、本データベースのもととなった「日本産菌類集覧(勝本 2010)」にはホスト(基質)情報は日本語で記されており、本データベースにも対応する英文の項目はない。そこで、現在の日本語のホストの情報をもとに、インターネットの各種データベースおよびホームページで検索を行ない、対応する学名情報を得て、データを追加した。

入力にあたっては、可能な限り一貫した日本語-学名対応関係を維持するため、植物学名についてはY-List、昆虫に関してはWikipediaなど、園芸植物に関しては日本語情報をもとにしたインターネットの各ページを参照して情報を得た。また、「ジュース」、「麹」、「醤油もろみ」、などの食品や、「土」「落葉」など生物が特定できない場合については、学名不明とした。また、「シカ」「トンボ」のように属の上位となる分類群の総称となるものについても対応学名不明とした。動物の「糞」については、動物種がわかっていても対応学名不明として扱った。「ヤナギ」「カエデ」「カシ」のような特定の属が該当すると考えられた場合、「属+sp.」と表記した。

また,日本産菌類集覧以降も,日本菌学会では,データベース委員会において各委員の継続的な努力によって情報を蓄積してきた.これらの情報の収集は現在でも継続中であり,一部の雑誌については未収載であるが,一定の期間ごとに情報を更新・公表する予定である.本データベースは,今後,ユーザーからの意見によって,さらに改変し,使いやすいものにする必要があると考えており,探索範囲やデータベ ースフィールド(取扱い項目)についても,ご指摘やご意見をいただければ幸いである.

CCライセンスについてはhttps://creativecommons.jp/licenses/をご参照下さい.

日本産菌類集覧データベース (~2008年)
日本産菌類チェックリスト (2009~2020年)
日本産菌類集覧和名リスト (~2008年)