平成24年度年次大会 報告

日時: 平成24年4月21日(土) 12:30-17:15
場所: 日本大学薬学部831A教室
参加人数: 71名

 今年は支部発足25周年という節目の年にあたります。これまで関東支部では小回りの利く運営体制を生かし、菌学普及を目指したさまざまな企画を行ってきました。これから更なる菌類多様性研究の発展ならびに支部活動の活性化を図る意味でも、ミュージアム-マチュア-アカデミア間の連携と情報共有はたいへん重要です。そこで今大会の話題提供講演は「ミュージアム-アマチュア-アカデミアが連携して探る菌類の多様性」と題して、後藤康彦氏(菌類懇話会)、大坪 奏氏(神奈川県立生命の星・地球博物館)、保坂健太郎氏(国立科学博物館)から、“菌類懇話会の取り組み”、“菌類インベントリー構築”、“きのこプロジェクト”に関する具体的な活動内容をご紹介いただきました。参加者からはカルチャーコレクションとの連携の重要性、企業も取り込んだ活動の可能性についてもご指摘、ご提案いただきました。日本における菌類多様性研究が益々活性化し発展していくためにも、本支部の活動が会員各位の連携と協力によって、さらに柔軟かつ効果的に推進されることを期待したいと思います。

 一般講演では以下の9題の発表がありました(タイトルと発表者のお名前を示します)。
1) 菅平高原におけるツボカビ類のフロラ調査(筑波大院生命環境 瀬戸健介)、2) ヤブツバキ落葉上でリティズマ科菌類と競合する菌種の地域間比較(東邦大理 松倉君予)、3) ボルネオ島北中部におけるGanoderma australeの遺伝的変異と分布パターン(日大薬 広瀬 大)、4) 年代が異なるキノコ標本のDNA断片化評価(科博植物研究部 宇野邦彦)、5) Fusarium様アナモルフを持つCosmospora sensu latoの新系統群(森林総研 廣岡裕吏)、6) Dictyocatenulata albaとは何か?(理研BRC-JCM 岡田 元)、7) Trichophyton mentagrophytes sensu latoの核型解析(日大薬 村山琮明)、8) 長野県上田市角間渓谷においてオビシタカワゲラ属から得られたレゲリオミケス科の一種について(森林総研 佐藤大樹)、9) 泥炭土壌の菌類相の調査 (IUMS2011参加報告)(玉川大院 矢吹俊裕)以上。

 今大会も多くのお申し込みを頂きありがとうございました。今後は特に学生の皆さんの発表の機会を多くするよう努めて参りたいと思っておりますのでご協力お願いいたします。

 懇親会では恒例となっているオークションも盛大におこなわれ、若手研究者のための国際会議渡航費用として活用される資金も集まりました。ご協力ありがとうございました。
 支部発足25周年にあたる今大会も71名のご参加を賜り盛会となりました。ご参加いただいた皆様、演者の皆様、会場準備にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

年次大会担当幹事 岡根 泉

総会
話題提供講演1
話題提供講演2
話題提供講演3
一般講演
懇親会

プログラム (敬称略)

12:00 -

受付

 

12:30 - 13:00

年次総会

 

13:10 - 14:40

話題提供講演-「ミュージアム-アマチュア-アカデミアが連携して探る菌類の多様性」-

 

座長:岡根 泉(筑波大学生命環境系)

 

国立科学博物館で進行中の全員参加型きのこプロジェクト」

 保坂健太郎(国立科学博物館)

 

「菌類懇話会の取り組み」

 後藤康彦(菌類懇話会)

 

「地方博物館を介した菌類インベントリー構築に向けた試み―神奈川県博での事例から」

大坪 奏(神奈川県立生命の星・地球博物館)

14:40 - 15:00

休憩

 

15:00 - 17:15

一般講演

 

 

座長:岩本 晋(協和発酵キリン株式会社)

15:00 - 15:15

菅平高原におけるツボカビ類のフロラ調査

○瀬戸健介1)・稲葉重樹2)・出川洋介1)1)筑波大院生命環境;2)NBRC)

15:15 - 15:30

ヤブツバキ落葉上でリティズマ科菌類と競合する菌種の地域間比較

○松倉君予1)・広瀬 大2)・鏡味麻衣子3)1)筑波大院生命環境;2)日大薬;3)東邦大理)

15:30 - 15:45

ボルネオ島北中部におけるGanoderma australeの遺伝的変異と分布パターン

○広瀬 大1)・山下 聡2)1) 日大薬;2)森林総研)

15:45 - 16:00

年代が異なるキノコ標本のDNA断片化評価

○宇野邦彦・保坂健太郎(科博植物研究部

 

座長:本橋慶一(東京農業大学)

16:00 - 16:15

Fusarium様アナモルフを持つCosmospora sensu latoの新系統群

 ○廣岡裕吏1)・田中和明2)・升屋勇人1)・窪野高徳1)1)森林総研;2)弘前大農)

16:15 - 16:30

Dictyocatenulata albaとは何か?

○岡田 元1)・安 光得1)・出川洋介2)・大熊盛也1) 1)理研BRC-JCM; 2)筑波大菅平高原実験セ)

16:30 - 16:45

Trichophyton mentagrophytes sensu latoの核型解析

○村山琮明1)・山田 剛2)・槇村浩一2)・星野泰隆3)・石川 淳3)・廣瀬 大1)・小川吉夫1)1)日大薬;2)帝京大医真菌研究センター;3)国立感染研生物活性物質部)

16:45 - 17:00

長野県上田市角間渓谷においてオビシタカワゲラ属から得られたレゲリオミケス科の一種について 

○佐藤大樹1)・出川洋介2)1)森林総研;2) 筑波大菅平高原実験セ)

17:00 - 17:15

泥炭土壌の菌類相の調査 (IUMS2011参加報告)

○矢吹俊裕1)・Ian Duncan2)・奥田 徹3)(1)玉川大院;2)Depict Pty, UK;3)玉川大学術研究所)

17:30 - 19:30

懇親会 (日本大学2号館多目的ホール)

オークション:売上は、国際学会へ参加する若手研究者への渡航費援助に使われます。皆様のご協力をお願いします。