第16回 菌類観察会報告

日時: 2002年10月17日(木)-18日(金)

  • 1日目:懇親会前に「キノコの分類概論」
  • 2日目:鑑定会後に主な属の顕微鏡的特徴の観察実習

観察地: 那須山麓、塩原温泉地区
宿泊・鑑定会場: かんぽの宿 (塩原)
参加: 35名

 10月17~18日、2002年度菌類観察会を那須塩原地区で行いました。

 17日午後には有志により、畜産草地研究所・草地研究センターにおいて、放牧地等を対象としたプレ観察会を開催、10名余りが参加しました。乾燥のためあまり多くの種は発生していませんでしたが、糞生菌を含め、数種の菌が観察されました。

 17日夕刻、かんぽの宿(塩原)に集合、晩には懇親会で懇親を深め、また温泉を満喫することが出来ました。

 18日午前は標高約1000mに位置する大沼周辺において主にキノコ類の観察を行い、午後には宿で鑑定会を行いました。

参加者は総勢35名でした。  大型の菌根菌はほとんど見られませんでしたが、クリタケ、ムキタケなどの木材腐朽菌はかなり目立ち、また硬質菌類については珍しいものを含め多数の種が見られました。種まで同定されたものは約80種あり、未同定のものを含めると100種を大きく上回るきのこが観察されたと思われます。

 今回の観察会は畜産草地研究所・草地研究センターの全面的な協力の元行われました。特に、原愼一郎さん、大久保博人さんの御二人には多大なる御尽力を頂きました。地元の斉藤チエ子さん、多和田潤治さん、古内伊子さんの御三方には、観察地の設定、案内などで大変に御世話になりました。浅井郁夫さん、安藤洋子さん、後藤康彦さんには鑑定をいただきました。この場を御借りして、厚く御礼申し上げます。

担当幹事 服部力